3・11
7年前のあの日、小学生だった僕はテレビで衝撃的な映像を見た。
確か4時過ぎ。駅の近くの知り合いの家で、僕は空港に津波で船が流れ込んでいる様子を目の当たりにした。
怖かった。
これといって災害に出くわしたこともなく、大雨や暴風が吹いていたって、別になんとも思ってなかった。
けど、あの時だけは違った。
何かできることはないか? そうは思ったけど、何も行動に移せなかった。
あの瞬間、たしかに僕は小学生で。なんの取り柄もなければ東北に知り合いがいるわけでもなかったけど。
何かすることはできなかっただろうか。
担任の先生は学校を休んで、向こうへ物資を届けにいった。
後でその写真を見せてくれたけど、最初は自家用車で向かっていたものの、途中途中で協力者を募って、最後には大型トラックで物資を届けにいったらしい。
あの時自分は何もできなかった。
よく聞く、「過去に戻れるなら何をするー?」なんて質問。
学校で、先生が問いかける時、僕はあの時が頭によぎる。
結局、こうやって書いていたって、本当にあんな大災害が起きたら僕は何もできないのかもしれない。
僕だけじゃないのかもしれない。みんなもかもしれない。
それでも、何かできるかを考えることは、やっぱり必要だと思う。
この記事は大切だと思ったから、面白半分で人を呼び込みたくなかったから、あえて何も画像は載せませんでした。
あの日、大切な何かを失った誰かに。
僕らはこの日、何ができるのだろか。