うちの一家はよく聞き間違いをする。
どうやらその遺伝は母親の方から来たようで、母は毎日少なからず一度は聞き間違いを起こす。
どうでもいい笑い話になるときは別に構わないんだけど、そのせいで何も文句を言っていないのに理不尽にもキレられることがあるのがとにかく面倒。
しかも相手からの言葉は主語と述語がないときた。もうお手上げだ。
さて、そんな聞き間違いは母だけではない。
「ちょい悪見んの?」
妹も【とある魔術の禁書目録】を「ちょい悪マロンのモルモット」と覚えていて、「ちょい悪見んの?」ってひたすら聞かれまくったときはなんのことだか全く分からなかった。
そんな聞き間違い一家なわけだが、もちろん例に漏れずこの僕もナチュラルに聞き間違いを犯す。
そしてそれを最も痛感した最近の出来事といえば、「アストロノーツ」を聴いたときのことだろう。
歌い出しはこれ……だと僕は勘違いしていた。
「もしも 僕が 困難の壁を 残さずに食べたなら よかったのかな。
君はひどく顔をしかめて もう食べなくていいよって 言ったんだっけな」
「君の分の困難も食べたらよかったかなって言ったら、君は怒ってくれた。もう食べなくていいよって言ってくれた」
なんて感動的な歌詞なんだろうってこのときは思ってたよね。「君の分も背負う」とかそんなんじゃなくて「食べる」
この表現すごいなって思ってた。
なんの曲かは知らないけど、僕の好きな歌い手さんであるめありーさんが歌っていたので何となく楽曲を購入した。
(めありーさん)
歌詞など見ずともメロディーを覚えれば、そのあとは聴いているだけで曲は覚えれる。だからこそ電車の中やバスの中でこの曲をいつか来るカラオケの日に向けてひたすら聴きまくっていた。
そして先日。
夏休み中にカラオケに行く予定が決まった。
もともと大のカラオケ好きで、受験生であった去年のこのくらいの時期にはほぼ毎週カラオケに行っていたのだが、高校生になってからはだいぶ忙しくなってあまり行けていない。
ならばもう歌い尽くしてやろうではないか!
久々にフリータイムでドリンクバー、お供には龍角散! 学生割引がなんせ安い!!!!
そしてそれは起こった。
お気に入りの歌を歌うべく歌詞の確認をしていたところ、私は発見したのだ。
アストロノーツの歌詞は以下の通り。
「もしも僕が今晩のカレーを 残さず食べたなら良かったのかな
君は酷く顔をしかめて
もうたべなくっていいよって言ったんだっけな」
そう。つまり「僕」は困難の壁を食べてなどいない。
むしろ「君」の作った夜ご飯のカレーを食べればよかったのかな……って言ってるあたりその日食べなかったってことだよね!?
そりゃもう「君」が顔をしかめるのも無理ないよ!?
そんなこんなで今回はここまで。
聞き間違いって面白いなあ。あ、いつも聞き間違ってばっかで同級生のみんなごめんなさい。
最後に、今回は聞き間違いっていうことでネタに使いましたがアストロノーツはいい歌なので聴いてみてね!